「御調(おしらべ)」

私達が行うのは治療ではなく「お加持」です。
日本の伝統的な文化に育まれた手業を用いて、私達の持つ隠されたチカラを最大限に引き出す特別な技術です。

寺院のお加持はかつて、医療と一つでした。

大陸より取り寄せた豊富な知識や薬、信仰による不思議な霊験による治癒。
現代の西洋式医療が入ってくる前の古い日本の歴史において
これらは長い間私達の大切な命の救いだったのです。
これらの事実は現在も数々の歴史的資料の中に見られ
寺院による加持技術の所作には未だにその息づかいを多く残しています。

私達が基本として採用したお寺での整体技法もまたその代表的な文化の一つです。

整体と言ってもお加持としてのそれは、現代にイメージされる整体の医療的世界観とは少し異なります。

時にはお香を焚き読経の調べに
ゆったりと心身を委ねるような
日本式の慈愛や加護に満ちた優しい空間。

御調の世界観とはそのようなものです。